ピロリ菌について

胃がんの原因の1つはピロリ菌 であると言われています。

ピロリ菌をチェックし、除菌することで胃がんを予防しましょう。

当院でのピロリ菌検査・除菌の費用
ピロリ菌についての検査や治療は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍がある患者さんの場合にはすべて健康保険の適応となります。1回目の除菌治療が耐性菌のために不成功だった場合にも、2次除菌の治療も健康保険の適応が認められております。

ピロリ菌の除菌による胃癌の予防効果が実証されたため、今後すべての方が保険適応となる可能性は十分あると考えますが、現在のところ未定となっています。

◆自由診療によるピロリ菌検査料金                                                              ◎血液検査(血中ヘリコバクター・ピロリ抗体検査)    2,100円                                                  ◎便検査(便中ヘリコバクター・ピロリ抗体検査)      3,000円                                        ◎尿素呼気テスト(除菌後の判定にも有用)              6,000円                                     

◆自由診療によるピロリ菌除菌 (自費)                                                                                                                               ◎薬剤        6,000円  (薬局に支払い)                                                      ◎診察料       3,400円  (他の疾患について保険診療で加療中の方は不要です)

                                                                                                                    ピロリ菌の検査、除菌治療については、お気軽にご相談ください。

 

ピロリ菌とは

ピロリ菌は正式にはHelicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ)といい、1983年にオーストラリアのBarry J. Marshall(バリー・マーシャル)らにより発見されました。

ピロリ菌はべん毛をスクリューのように回転させ、らせん状の本体を回転させて移動します。その形や動きから ヘリコ[helico-] (ギリシャ語の [heliko-] から来た言葉で、「らせん」「旋回」を意味しする言葉で、ヘリコプターの「ヘリコ」と同じです)バクター[bacter] はバクテリア(細菌)を意味しています。ピロリ[pylori] は胃の出口(幽門:ゆうもん)をさす「pylorus」で、この菌が胃の幽門部から多く見つかることに由来しています。胃の幽門部にいる、らせん回転する細菌というわけです。

 

胃の内部は胃液に含まれる塩酸によって強酸性であるため、従来は細菌が生息できない環境だと考えられていました。しかし、ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼと呼ばれる酵素を産生し、この酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解して、生じたアンモニアで、局所的に胃酸を中和することによって胃へ定着(感染)することがわかりました。ヘリコバクター・ピロリの感染は、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のみならず、胃がんやMALTリンパ腫などの発生につながることが報告されており、細菌の中でヒト悪性腫瘍の原因となりうることが明らかになっている唯一の病原体なのです。

Helicobacter pylori

胃がんとピロリ菌
胃がんの患者さんのほとんどが、その胃の中にピロリ菌を持っていることがわかっています。ピロリ菌の保菌者は非保菌者に比べると約30倍胃癌になりやすく、また、そのピロリ菌を除菌することにより胃癌の発生率を約3分の1に減らすことができるという報告もあります。一部悪性度の高いスキルス胃がんはピロリ菌とは別の発生過程によるものであることもわかっていますが、現時点でピロリ菌は胃に対する発がん物質といえますので、可能な限り除菌する方が好ましいと考えます。

ピロリ菌の感染経路
食物や井戸水などが感染の原因と考えられていますが、はっきりとした感染経路は現在のところまだわかっていません。通常ピロリ菌は土の中にいて、何らかの理由で口の中に入り、そこから感染するといわれています。家族内での発生が多いこともあり、親が子に口移しで食べ物を与えることなども原因ではないか言われています。

幼児期に感染するものが定着しやすいと言われており、また現在の生活様式でピロリ菌に感染する率はかなり低く、一度除菌に成功すれば、大人の方が新たな感染を起こす心配はないと考えられています。

ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌の検査法の中で正診率が高く簡易な方法は便中ピロリ菌抗原検査です。
これは検便検査で、指定の容器で便を採集し提出します。

そのほか、血液検査、尿素呼気テスト等の方法もあります。

ピロリ菌の除菌
ピロリ菌は胃がん以外でも、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ポリープ等の原因となることがわかっており、これらの疾患についてもピロリ菌の除菌により予防効果があると分かっています。
①除菌薬
ピロリ菌の除菌は1週間薬(胃薬と抗生物質2種類)を飲みます。

1次除菌と2次除菌で、使用する薬剤が少し異なります。(2次除菌は1次除菌で抗生物質の1つにピロリ菌が耐性を示した場合に、薬剤を一部替えて行う治療です。)

②除菌率
1次除菌 80%
2次除菌 95%
2次除菌の方が高い成功率ですが、日本では細菌感染の際に通常用いる抗生剤でないため、1次除菌としては用いません。

③除菌後の判定
除菌後2~3ヶ月以上経ってから尿素呼気テストを行い、ピロリ菌の有無を判定します。


④.副作用
まれに発疹等が見られることがあります。4割ほどの方では下痢が出現することもあります。当院ではお腹の弱い方には事前に抗生物質に対する耐性を持つ整腸剤を同時に服用して頂くこともあります。

 

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